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差し押さえられた「着メロ」 [ケータイ]

朝日新聞の記事によれば「『着メロ』商標権2550万円 都の公売で落札」とのこと。落札したのはゲームソフトメーカー「ビジュアルアーツ」だそうだが、正直なところ落札者にはさほど興味がない。

「着メロ」は元々はアステル東京の登録商標だったが、2002年のPHS事業売却時に鷹山(現YOZAN)が引き継いだはず。その商標権が、都税滞納により都に差し押さえられていたことのほうに驚いた。

2002年当時の鷹山の計画では、電柱等に設置されているPHS基地局に公衆無線LAN基地局を併設し、月額料金固定のIP携帯電話サービスを開始する……はずだった。当時としては実現すれば画期的なサービスだっただけに、某コンピュータ雑誌の編集者と取材に赴いたこともある。

こちらは当時のケータイWatchによる報道→http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/8928.html

その後、肝心の基地局敷設は遅々として進まなかったが、2005年9月にライブドアと無線LAN接続サービスに関する基本契約を締結することになる。「お、いよいよ本格始動か?」と思いきや、ライブドア事件の影響もあり、わずか半年で契約解除。

結局、IP携帯電話サービスの話は雲散霧消してしまった。

2005年に始めたWiMAX事業も、ユーザーを獲得できず2008年6月末で撤退。さらに、JASDAQに2008年3月期の有価証券報告書が提出されなかったため、2008年9月1日をもって上場廃止に追いこまれる。

アステルPHSサービス終了から4年近く経過した今、未だ電柱にはケーブルを切断されたPHS基地局が無残な姿で晒されている。それらを見上げるたびに、元アステルユーザーとしてはもの哀しい気持ちになる。

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