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自分にもわかる、iYM2151マニュアル(1) [音楽]

iPad用FMミュージックワークステーションアプリ「iYM2151」を購入した。

iYM2151 - DETUNE Ltd.iYM2151 (DETUNE Ltd.)

DETUNE社サイトでマニュアルもダウンロードしたけれど、機能解説、パラメータ解説ともに必要最低限のことしか書かれていない。

FM音源はパラメーターが多く、値を1変えただけで音色がガラリと変わることもざらなので、各パラメータの意味を正しく理解しておく必要がある……のだがしかし! そもそもFM音源に触れるのが20年ぶりくらいであり、記憶が曖昧だったりもする。そこで、復習を兼ねて、自分用簡易マニュアルを作ってみることにしたのだ。

ただ、一気に書きあげるのはしんどいので、コツコツ地道に不定期連載でいきますよ。あと、執筆途中でわかりやすいガイドブックが発売されたら、そこで中断してしまうかもよ(^_^;)。


■音色の初期化

FM音源の醍醐味は何といっても音作り。iYM2151内蔵プリセット音色を編集して望みの音色を作ってもよいが、やみくもにパラメータをいじってもゴールに到達するのは難しいと思う。地図もコンパスもGPSも持たずに、富士の樹海をさまようようなものだ。

FM音源の仕組みを理解するには、一度「ゼロ」の状態から音色を作ってみるのがおすすめ。まずは音色「init」をロードし、FM音源の基本波形である「サイン波」が鳴る状態にしよう。


【ソングデータ「INIT」をロードする】

133718193227013207274_iym2151-01-01.jpg
↑iYM2151を起動。メイン画面が表示されたら、右上の「SAVE/LOAD」をタッチする。(ここでは「INIT」ロード済だが、念のため再ロードする)

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↑LCDパネル1行目「LOAD」→3行目「SAMPLE」の順にタッチしよう。

133718198917313207418_iym2151-01-03.jpg
↑サンプルソングが3種類表示される。「INIT」をタッチし、最下行の「YES」を押せばロード完了。

「SAVE/LOAD」画面内のメニューは「LOAD>SAVE>DELETE>CONFIG」と「>」で区切られているため、Webサイトのトピックパス(現在位置表示)のようにも見える。しかし、「LOAD」「SAVE」「DELETE」「CONFIG」は独立した選択項目だ。「>」で区切らず、「LOAD|SAVE|DELETE|CONFIG」と「|」で区切ったほうがわかりやすかったんじゃないかな、と思う。


【音色「init」をロードする】

133718200412913120432_iym2151-01-04.jpg
↑ソング「INIT」ロード後、メイン画面に戻る。「A.Piano」右の「1」をタッチしたあと、上部の「SYNTH」ボタンをタッチしよう。(ちなみに、「A.Piano」をタッチすると音色ロード画面が開く)

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↑「SYNTH」画面に移動すると、プリセット音色030「A.Piano」がロードされた状態。LCDパネルの左端の「030」をタッチする。

133718204046113120444_iym2151-01-06.jpg
↑LCD1行目「LOAD」→2行目「INT」→音色リストの「init」→最下行の「YES」の順にタッチ。万一画面内に「init」が見あたらない場合は、左右端の「▲▼」(スクロールボタン)で音色リストをスクロールさせよう。

133718207183413120453_iym2151-01-07.jpg
↑音色「init」のロードが終わると、LCDの音色表示が「init」となる。


SYNTH画面のLCD3行目「□■□■……」は簡易キーボード。両端の黒い三角はオクターブ切り替えだ。下部のフェーダーを操作すれば簡易音色エディットもできる。各スライダーの機能と、変化パラメータは次のとおり。

BRILLIANCE(音の鮮やかさを調整)……モジュレータのTL(Total Level)
HARMONIC(音色の高音部の特徴を調整)……全オペレータのML(Phase Multiply)
ATTACK(音の立ち上がりを調整)……全オペレータのAR(Attack Rate)
RELEASE(音の消える時間を調整)……全オペレータのRR(Release Rate)
LEVEL(音量を調整)……キャリアのTL(Total Level)



iYM2151の膨大なパラメータのうち、変化するのはTL、ML、AR、RRだけ。このフェーダーだけで思い通りの音色を作ることは不可能といえよう。

なお、iYM2151は4オペレータ8アルゴリズムのFM音源。LCD上部の1~8ボタンでアルゴリズムを切り替えながら、音色変化を耳で確かめておこう。万一音が出なくなったら、LCD内右下の[CANCEL]をタッチしてフェーダーを初期位置に戻し、アルゴリズム8を選択しよう。

「モジュレータ」「キャリア」「オペレータ」「アルゴリズム」等FM音源特有の用語や、本格的な音色エディットはまた次回 :-)






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