にっぽんの野鳥大図鑑 [野鳥]
名前を覚えるのが苦手である。
かつてのスーパーカーブームで、クルマの名前とスタイルを完全に覚えられたのはランポルギーニカウンタックだけだった。マセラッティとか、イオタとか、ポルシェとかその他大勢のクルマは名前とスタイルが一致しなかった。
花や魚・虫の名前も数えるほどしか覚えていないし、星座に至ってはほぼ全滅と思われる。鳥に関しても似たようなものだ。
鳥好きなんだけど覚えられないんだよねー、やっぱり。
そこで、DSソフト「にっぽんの野鳥大図鑑」を購入。日本に生息する279種(374羽)の野鳥のカラーイラストと鳴き声を収録した野鳥データベースソフトで、監修は(財)日本野鳥の会だ。
本ソフトの野鳥解説を担当しているのは松田道生氏。野鳥録音の第一人者である故蒲谷鶴夫氏の跡を継ぎ、現在「朝の小鳥」(文化放送)を担当している。松田氏が全国で収録した野鳥のさえずりや地鳴きも、本ソフトで聞くことができる。
本ソフトのメニューは次のとおり。
●野鳥の図鑑
「名前」か「特徴」を入力して検索すると、その鳥の容姿や鳴き声を確認できる。
「名前から検索」はインクリメンタルサーチ対応。携帯電話と同様のテンキー入力方式で行う(ex:「ア」を5回タップ→「オ」)。「科目」(オウム目、スズメ目など)で検索することも可能だ。
「特徴から検索」では「いつ」「どこで」「環境」「大きさ」「体つき」「姿勢」「目立つ模様」「顔の模様」「体の色」「嘴(くちばし)の形」「翼の形」「首の長さ」「足の長さ」「尾の特徴」「飛び方」「鳴き方」から、目的の鳥を探し出せる。これらすべてを入力する必要はなく、覚えているものをいくつか入力すればよい(多く入力するほど候補が絞りこまれる)。
●グッドロケーション
全国の野鳥観察スポットを調べられる。野鳥観察へ出かけるときに便利かも。
関東、中部など8エリアのいずれかを選択すると、その地域の施設・スポットリストが表示される。リストをタップすると上画面に写真や県名が表示されるものの、リスト内にも都道府県名を書いておいてほしかった(タップするまで所在地がわからない)。
施設・スポット選択後に表示されるメニューは、「おすすめの季節」「アクセス」「ガイド情報」「鳥たちの様子」「観察の拠点情報」「トイレ情報」「日本野鳥の会探鳥会情報」の7項目。
どの項目もテキスト量はさほど多くなく、「おすすめの季節」は「春・夏」といった情報のみ。ここでも、いちいちタップするのがわりと面倒。全テキストを1枚に収め、スクロールさせながら読めた方がいいような気がした。
●バラエティ
野鳥を題材にしたミニゲーム集で、難易度は初級~達人の5レベルが用意されている。「野鳥色当てゲーム」「名前シャッフル」は容姿や名前を覚えるのに役立ちそう。途中でゲームを止めるには、STARTボタンを押して「やめる」を選択すればよい。
野鳥色当てゲーム……出題される野鳥のイラストを見て、正しい配色を当てる。
連続タッチゲーム……画面に次々に現れる鳥をタップする。
記憶力神経衰弱……トランプゲームの神経衰弱を野鳥イラスト入りのカードで行う。
絵合わせパズル……野鳥イラストの一部を拡大したピースを正しく組み合わせ、元の絵を完成させる。
名前シャッフル……イラストとヒントを参考にしながら、バラバラになった文字を組み合わせて鳥の名前を完成させる。
野鳥の鳥かぞえ……上画面に表示される鳥の数を、下画面のカウンターですばやく数える。
●トリドリル
1日1回出題される問題に答え、スキルアップをめざす。過去に出題された問題に再度挑戦することもできる。名前当てクイズの文字入力は手書きで行えるが、1文字入力するたびに「入力」をタップして認識させる必要がある。やや面倒。
●マイバード手帳
実際に見た野鳥を記録、管理することができる。「手帳を開く」には「グッドロケーション」での野鳥観察時のメモを書きこめ、「ライフリスト」には観察した野鳥の種類、羽数を記録できる。
●オプション
各種設定の変更や、ユーザーデータ初期化などを行える。
とにかく気に入ったのは、容姿から名前を検索できる機能。「関東の公園で、尾の長い白黒のツートンカラーの鳥を見たんだけど……」程度の記憶でも候補をかなり絞りこむことができ、あとはイラストを見ながら目的の鳥を探し出せる。
若干残念なのはUI設計のツメが今ひとつな点。
特に、メニューでの項目選択時にダブルタップを要するため、目的の情報にたどり着くまでのプロセスが煩雑に感じられることがある。
1回めのタップで上画面に機能説明を表示し、2回目のタップで決定、というポリシーなんだと思うが、単純計算でタップ回数が倍になってしまうのだ。なんとかしようと思えば、なんとかなったんじゃないかなー。
また、文字入力方式がテンキー入力・手書き入力混在なのはよいが、メニュー(機能)によって「どちらか片方の入力方式のみ対応」「両方に対応」と統一感がないのも気になる。
あと、野鳥観察ファンにはシニア層も多いので、テキストフォントサイズを可変できると親切かも。
メニュー階層の深い場所からトップメニューに戻る際、いちいち「戻る」をタップして、1階層ずつ戻らないといけない……ように見えるのも勿体ない。実際にはSTARTボタンで一気にトップメニューに戻れるが、タップで戻れる仕組みがあってもよかったのでは。
小言も述べてしまったが、「日本の野鳥」に興味があれば持っていて損のないソフトだと思う。特に、私同様に名前、容姿、さえずりをセットで覚えられない野鳥初心者におすすめ。
検索性の高さや、イラストとさえずりを同時に確認できる機能は、書籍やCD/DVDには真似のできないアドバンテージがある。
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かつてのスーパーカーブームで、クルマの名前とスタイルを完全に覚えられたのはランポルギーニカウンタックだけだった。マセラッティとか、イオタとか、ポルシェとかその他大勢のクルマは名前とスタイルが一致しなかった。
花や魚・虫の名前も数えるほどしか覚えていないし、星座に至ってはほぼ全滅と思われる。鳥に関しても似たようなものだ。
鳥好きなんだけど覚えられないんだよねー、やっぱり。
そこで、DSソフト「にっぽんの野鳥大図鑑」を購入。日本に生息する279種(374羽)の野鳥のカラーイラストと鳴き声を収録した野鳥データベースソフトで、監修は(財)日本野鳥の会だ。
本ソフトの野鳥解説を担当しているのは松田道生氏。野鳥録音の第一人者である故蒲谷鶴夫氏の跡を継ぎ、現在「朝の小鳥」(文化放送)を担当している。松田氏が全国で収録した野鳥のさえずりや地鳴きも、本ソフトで聞くことができる。
本ソフトのメニューは次のとおり。
●野鳥の図鑑
「名前」か「特徴」を入力して検索すると、その鳥の容姿や鳴き声を確認できる。
「名前から検索」はインクリメンタルサーチ対応。携帯電話と同様のテンキー入力方式で行う(ex:「ア」を5回タップ→「オ」)。「科目」(オウム目、スズメ目など)で検索することも可能だ。
「特徴から検索」では「いつ」「どこで」「環境」「大きさ」「体つき」「姿勢」「目立つ模様」「顔の模様」「体の色」「嘴(くちばし)の形」「翼の形」「首の長さ」「足の長さ」「尾の特徴」「飛び方」「鳴き方」から、目的の鳥を探し出せる。これらすべてを入力する必要はなく、覚えているものをいくつか入力すればよい(多く入力するほど候補が絞りこまれる)。
●グッドロケーション
全国の野鳥観察スポットを調べられる。野鳥観察へ出かけるときに便利かも。
関東、中部など8エリアのいずれかを選択すると、その地域の施設・スポットリストが表示される。リストをタップすると上画面に写真や県名が表示されるものの、リスト内にも都道府県名を書いておいてほしかった(タップするまで所在地がわからない)。
施設・スポット選択後に表示されるメニューは、「おすすめの季節」「アクセス」「ガイド情報」「鳥たちの様子」「観察の拠点情報」「トイレ情報」「日本野鳥の会探鳥会情報」の7項目。
どの項目もテキスト量はさほど多くなく、「おすすめの季節」は「春・夏」といった情報のみ。ここでも、いちいちタップするのがわりと面倒。全テキストを1枚に収め、スクロールさせながら読めた方がいいような気がした。
●バラエティ
野鳥を題材にしたミニゲーム集で、難易度は初級~達人の5レベルが用意されている。「野鳥色当てゲーム」「名前シャッフル」は容姿や名前を覚えるのに役立ちそう。途中でゲームを止めるには、STARTボタンを押して「やめる」を選択すればよい。
野鳥色当てゲーム……出題される野鳥のイラストを見て、正しい配色を当てる。
連続タッチゲーム……画面に次々に現れる鳥をタップする。
記憶力神経衰弱……トランプゲームの神経衰弱を野鳥イラスト入りのカードで行う。
絵合わせパズル……野鳥イラストの一部を拡大したピースを正しく組み合わせ、元の絵を完成させる。
名前シャッフル……イラストとヒントを参考にしながら、バラバラになった文字を組み合わせて鳥の名前を完成させる。
野鳥の鳥かぞえ……上画面に表示される鳥の数を、下画面のカウンターですばやく数える。
●トリドリル
1日1回出題される問題に答え、スキルアップをめざす。過去に出題された問題に再度挑戦することもできる。名前当てクイズの文字入力は手書きで行えるが、1文字入力するたびに「入力」をタップして認識させる必要がある。やや面倒。
●マイバード手帳
実際に見た野鳥を記録、管理することができる。「手帳を開く」には「グッドロケーション」での野鳥観察時のメモを書きこめ、「ライフリスト」には観察した野鳥の種類、羽数を記録できる。
●オプション
各種設定の変更や、ユーザーデータ初期化などを行える。
とにかく気に入ったのは、容姿から名前を検索できる機能。「関東の公園で、尾の長い白黒のツートンカラーの鳥を見たんだけど……」程度の記憶でも候補をかなり絞りこむことができ、あとはイラストを見ながら目的の鳥を探し出せる。
若干残念なのはUI設計のツメが今ひとつな点。
特に、メニューでの項目選択時にダブルタップを要するため、目的の情報にたどり着くまでのプロセスが煩雑に感じられることがある。
1回めのタップで上画面に機能説明を表示し、2回目のタップで決定、というポリシーなんだと思うが、単純計算でタップ回数が倍になってしまうのだ。なんとかしようと思えば、なんとかなったんじゃないかなー。
また、文字入力方式がテンキー入力・手書き入力混在なのはよいが、メニュー(機能)によって「どちらか片方の入力方式のみ対応」「両方に対応」と統一感がないのも気になる。
あと、野鳥観察ファンにはシニア層も多いので、テキストフォントサイズを可変できると親切かも。
メニュー階層の深い場所からトップメニューに戻る際、いちいち「戻る」をタップして、1階層ずつ戻らないといけない……ように見えるのも勿体ない。実際にはSTARTボタンで一気にトップメニューに戻れるが、タップで戻れる仕組みがあってもよかったのでは。
小言も述べてしまったが、「日本の野鳥」に興味があれば持っていて損のないソフトだと思う。特に、私同様に名前、容姿、さえずりをセットで覚えられない野鳥初心者におすすめ。
検索性の高さや、イラストとさえずりを同時に確認できる機能は、書籍やCD/DVDには真似のできないアドバンテージがある。
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2009-03-21 00:29
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