Qbric CMT-101を修理 [AV機器]
1997年に発売されたSONY Qbric CMT-101は、デザイン性の高い小洒落たミニコンポ。当時速攻で購入し、今でも所有しています。
ところが最近、電源を入れても左チャンネルの音がすぐには鳴らず、ボリュームを一定まで上げると急にボンッと鳴り出すという不具合が発生。
以前、同様の症状が出たときにはメーカー修理を依頼しましたが、発売から19年も経つ今となっては受け付けてもらえないだろうなー。
まあ、前回の修理でリレーを交換されたことはわかっているので、自分で修理してしまおう……。
Qbric CMT-101のCDレシーバーユニット(HCD-101)に使用されているリレーは、DEC DG2SU 24VDC。現在廃番となっておりますが、共立エレショップで入手できる Panasonic ALA2F24で代用できるようです。
問題は、小さな筐体に電源ユニット、CDドライブ、チューナーユニット、複数の基板とドーターボードがみっしり詰めこまれていること。分解するのが、寄木細工の秘密箱を解くレベルの面倒くささです。
というわけで、いつの日か再び修理するときのために、分解の過程とリレー交換全記録を残しておきます。
(1) 側面のネジを、左右2本ずつ、計4本外す。
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(2) 上部のシャーシを、上方へ持ち上げるようにして外す。
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(3) フロントパネルをとめている、底部のネジ2本を外す。
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(4) フロントパネルを正面方向へまっすぐ引き抜いたあと、左側基板に接続されているフレキシブルケーブルと4ピンコネクタを外す。
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(5) 上部基板に接続されている、本体側面のフレキシブルケーブルを外す。
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(6) 上部基板をとめている2本のネジを外す。
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(7) 上部基板を外す。まずは、右側基板に接続されているコネクタを上方へ持ち上げて外す。
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(8) 上部基板に接続されている5ピンコネクタを外す。これで上部基板を完全に外せる。
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(9) CDドライブ下部のフレキシブルケーブルと、2ピンコネクタを外す。それぞれ矢印で指している側が外しやすい。
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(10) 側面下部のネジを左右2本ずつ、計4本外し、CDドライブを外す。
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(11) CDドライブ後方の黒いケーブルを外す。これでCDドライブを完全に外せる。
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(12) リアバネルをとめている黒いネジをすべて外す。
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(13) リアパネルを外し、スピーカーターミナル基板に接続されている3ピンコネクタを外す。
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(14) スピーカーターミナル基板を外す。左方向へ引き抜くと青いコネクタが外れる。
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(15) 左側基板下部のネジを外す。
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(16) 電源ユニットをとめている、本体底部のネジ4本を外す。
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(17) 電源ユニットの黄色いコネクタを外す。コネクタをロックしているツメをマイナスドライバーで押し込むと、簡単に引き抜ける。
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(18) ヒートシンクをとめている、背面下部のネジを2本外す。
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(19) 電源ユニットを持ち上げると、2つのコネクタが見える。このうち幅が広いほうを外す。幅が狭いコネクタは外しても外さなくても構わない。
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(20) 背面ヒートシンク上部のネジ2本を外す。
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(21) ヒートシンクの裏側に取り付けられている、パワーアンプIC(LM1876TF)のネジを外してヒートシンクと分離する。
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(22) パワーアンプIC基板を外す。
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(23) ここまで分解すると、ようやくリレーにアクセスできる。DEC DG2SU 24VDCと書かれた部品がリレーだ。
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(24) リレーの6本の足のハンダを除去し、リレーを基板から外す。ハンダゴテを当ててハンダを十分溶かし、吸取り器をしっかり当ててシュポッと吸い取る。
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(25) こちらが交換用のリレー、Panasonic ALA2F24。
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(26) 新しいリレーを基板にハンダ付けする。基板がぐらつく場合には、リレーの下にコースターなどを敷いて、背の高い電解コンデンサと高さを揃える。
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(27) せっかく分解したので、ヒートシンクに取り付ける部品の放熱グリスを塗り直しておいた。
あとは逆順に組み立てれば修理完了!
※ちなみにHCD-101のサービスマニュアル(英語版)は「HCD-101 Service Manual」で検索すると入手できます。
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ところが最近、電源を入れても左チャンネルの音がすぐには鳴らず、ボリュームを一定まで上げると急にボンッと鳴り出すという不具合が発生。
以前、同様の症状が出たときにはメーカー修理を依頼しましたが、発売から19年も経つ今となっては受け付けてもらえないだろうなー。
まあ、前回の修理でリレーを交換されたことはわかっているので、自分で修理してしまおう……。
Qbric CMT-101のCDレシーバーユニット(HCD-101)に使用されているリレーは、DEC DG2SU 24VDC。現在廃番となっておりますが、共立エレショップで入手できる Panasonic ALA2F24で代用できるようです。
問題は、小さな筐体に電源ユニット、CDドライブ、チューナーユニット、複数の基板とドーターボードがみっしり詰めこまれていること。分解するのが、寄木細工の秘密箱を解くレベルの面倒くささです。
というわけで、いつの日か再び修理するときのために、分解の過程とリレー交換全記録を残しておきます。
(1) 側面のネジを、左右2本ずつ、計4本外す。
(2) 上部のシャーシを、上方へ持ち上げるようにして外す。
(3) フロントパネルをとめている、底部のネジ2本を外す。
(4) フロントパネルを正面方向へまっすぐ引き抜いたあと、左側基板に接続されているフレキシブルケーブルと4ピンコネクタを外す。
(5) 上部基板に接続されている、本体側面のフレキシブルケーブルを外す。
(6) 上部基板をとめている2本のネジを外す。
(7) 上部基板を外す。まずは、右側基板に接続されているコネクタを上方へ持ち上げて外す。
(8) 上部基板に接続されている5ピンコネクタを外す。これで上部基板を完全に外せる。
(9) CDドライブ下部のフレキシブルケーブルと、2ピンコネクタを外す。それぞれ矢印で指している側が外しやすい。
(10) 側面下部のネジを左右2本ずつ、計4本外し、CDドライブを外す。
(11) CDドライブ後方の黒いケーブルを外す。これでCDドライブを完全に外せる。
(12) リアバネルをとめている黒いネジをすべて外す。
(13) リアパネルを外し、スピーカーターミナル基板に接続されている3ピンコネクタを外す。
(14) スピーカーターミナル基板を外す。左方向へ引き抜くと青いコネクタが外れる。
(15) 左側基板下部のネジを外す。
(16) 電源ユニットをとめている、本体底部のネジ4本を外す。
(17) 電源ユニットの黄色いコネクタを外す。コネクタをロックしているツメをマイナスドライバーで押し込むと、簡単に引き抜ける。
(18) ヒートシンクをとめている、背面下部のネジを2本外す。
(19) 電源ユニットを持ち上げると、2つのコネクタが見える。このうち幅が広いほうを外す。幅が狭いコネクタは外しても外さなくても構わない。
(20) 背面ヒートシンク上部のネジ2本を外す。
(21) ヒートシンクの裏側に取り付けられている、パワーアンプIC(LM1876TF)のネジを外してヒートシンクと分離する。
(22) パワーアンプIC基板を外す。
(23) ここまで分解すると、ようやくリレーにアクセスできる。DEC DG2SU 24VDCと書かれた部品がリレーだ。
(24) リレーの6本の足のハンダを除去し、リレーを基板から外す。ハンダゴテを当ててハンダを十分溶かし、吸取り器をしっかり当ててシュポッと吸い取る。
(25) こちらが交換用のリレー、Panasonic ALA2F24。
(26) 新しいリレーを基板にハンダ付けする。基板がぐらつく場合には、リレーの下にコースターなどを敷いて、背の高い電解コンデンサと高さを揃える。
(27) せっかく分解したので、ヒートシンクに取り付ける部品の放熱グリスを塗り直しておいた。
あとは逆順に組み立てれば修理完了!
※ちなみにHCD-101のサービスマニュアル(英語版)は「HCD-101 Service Manual」で検索すると入手できます。
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今日中古で買いました。参考になります!
by 高畑 (2021-04-18 01:03)
参考にさせて貰いました!ありがとうございます。
ディスクのイジェクトモーターが常に吐き出す形で回りっぱなしになっていたのが直せなかったのですが、取り急ぎアナログ音声を入力してのアンプとして使いたかっただけなので、モーターへの電源と思われるコネクターを外してとりあえずよしとしました。できればいつか治したいと思います。
by SN (2021-07-31 20:20)